この生活に名前は付くのか

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2019年9月29日

 諸々の個人的な用事が全部今日に集約されてしまい、午前中から電車で右往左往することに。致し方なし。

 

 で、レビュー連載もup。

 次回は10月13日。

 

 そして三鷹へ。かなり古い相互フォロワーのsawawoくんがやっているPot-pourriというバンドのライブ。ようやく観られた。会場のSCOOLは厳密にはライブハウスではなく、例えるならば「コンパクトでシンプルな六本木SuperDeluxe」といった感じの趣。

 

 1組目のuamiさんは頭から白い布をすっぽりかぶった状態で登場し、諸々が置いてある机に向かい椅子に座り終始うつむいた状態でのライブ。お顔は全然見えない。ネガポジ反転した魔女のよう。基本的にiPhoneで演奏しながら歌うスタイルで(画面が光るからうつむいていても支障はない)、ご本人様含め直径1m以内の世界から、ドリーミング時々ハードコアな音を放っていた。

 

 2組目、jimanicaさん。個人的にはたぶん10年ぶりくらいに拝見。PCから流す電子音と組み合わせてのドラムソロライブ。すごすぎて何が何やらわからなくなってくる。その腕はどこから振り下ろしていらっしゃるのか……。ガン見してしまった。そして1曲終わる度に立ち上がってビシッと挨拶をなさるジェントルマンっぷり。

 

 そしてPot-pourri。歌とアコギ(sawawoくん)、ベース、ドラム、そしてPCという4人編成。sawawoくんが歌い上げるストレンジなフォークミュージックを、柔らかく不思議なリズム隊が支えて、そこにPCが加わっている……んだけれども、そのPCの使いかたがすごい。まず、アコギを一度アンプを通してからライン出力し(つまり1台のアンプに2本シールドが刺さっている形になり、アンプ本体からは音が出ていない)、さらにドラムセットのスネアのあたりにマイクを1本立て、それらの音を一度PCに取り込んだ上で、演奏に合わせてリアルタイムでエフェクトをかけている。光速DTMというかなんというか……。しかもMacBookじゃなくてWindowsのノート。なんという特殊技能。手元で何が起きているのか、背後から定点カメラで観測してみたくなる。

 Pot-pourriの曲に「普通の曲」などない。とにかく全てが異形。なのに聴いてみるとやたらしっくりくるのは何故なのだろうか。バランス感覚が良いのかもしれない。

 sawawoくんは才能も伸び代もありすぎるわけで(そしてまだかなりお若い)、それ故にどの時代にもどのシーンにも属せないタイプの人なんだけれども、それは表現者としては最高の長所だと思うので、このまま孤高の道を爆走してほしいと願う。あとEXTRUDERSと合いそうなので対バンしてほしい。実現したら個人的に嬉しい。


 来月アルバムが出るので、とても楽しみ。

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