この生活に名前は付くのか

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2019年12月7日

 仕事場を定時に脱出して立川へ直行し、夕食をとり、キノシネマへ。 “フランス実写シティーハンター”こと『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』を。

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 何故この映画が作られたのか等のエピソードは公式サイトに書いてあるので詳しい紹介は割愛するけれど、一言で言うならば「シティーハンターが好きすぎるフランスの映画人の方が本気で作った実写版」。フランスで公開された時から話題になっていたので、日本上陸を楽しみにしていた。日本語吹替版のキャストもあまりにも全力。主人公2人は交代したものの(とはいえオリジナルキャストの神谷さん&伊倉さんも他の役でご出演されている)、他のレギュラーキャラはアニメと同じ声優さん。安心感がすごい。

 

 で、観た。本物だった。あまりにも本物のシティーハンターだった。なにせ実写なのに「絵柄が同じ」なのだ。北条司先生のあの絵そのまま。あまりにも完全一致すぎてコスプレ感がない。原作(とアニメ)は新宿が舞台だけれども、それがフランスに変わっても正直そんなに違和感がない。そのくらいには、見た目が完璧。

 ストーリーも「原作の何巻に載ってたっけ?」「アニメのいつのシーズンの何話だったっけ?」と言いたくなるくらいの完成度。実際には完全オリジナル脚本で、執筆に18ヶ月かけたとか。あくまでも原作に忠実に、お色気・下ネタ・コミカル・アクション・サスペンス全部盛り盛りの1時間半。お約束のアレやアレも当然出てくるし、随所の小ネタもぬかりない。もしかしたら、原作漫画よりもアニメ版を履修しているほうが楽しめるかもしれない。

 そして吹替版の声優さんたちもフルスロットル。山寺宏一さんの獠も、沢城みゆきさんの香も、全く違和感なし。アニメ版と同じ声優さんのキャラに至っては、登場直後の第一声だけでテンションが上がる。ゲストキャラの声もさりげなく浪川大輔さんだったりするので気が抜けない。

 

 とにかく、愛を感じる映画だった。企画者で監督で脚本で主演のフィリップ・ラショー氏はもちろん、あの世界を完璧に再現するために気合いを入れて挑んだと思わしきフランスのスタッフの皆様の、ストレート豪速球かつ質量・重量ともに規格外な愛。そしてその愛を真正面から受け止めて、さらに増幅させてから世に放った吹替キャストと日本のスタッフの皆様。こんなにも幸せな実写化は今までにあっただろうか。

 既に存在する作品を他の人が他のメディアで展開しようとすると事故ることが多い……というかコミカライズと小説化以外は大抵事故っているけれど、原作に対する本気の愛があれば、こんなにも成功するものなんだな、と思った。愛は国境も次元も超える。