一昨日、母上が地元の和菓子屋さんで芋羊羹を買ってきた。いつどうやって食べようかわくわくしていたら、先に食べた母上より「なんか薄い。水で薄めた感じ」との感想が言い渡されたので、これは件の所業を致すしかないだろうと思い、お昼休みに噂の“芋羊羹のバター焼き”を敢行した。フライパンを火にかけバターを溶かしたところに常温に戻しておいた芋羊羹をinして良い塩梅になるまで焼くだけ。
結果、美味しかった。母上の言うところの「薄い」を一切感じないくらい美味しかった。事実上のスイートポテトなのだから美味しくないわけがないけれど、どうやら焼いているうちにバターが染み込むらしく、なかなかにギルティな仕上がりになっていた。人によっては胃もたれするかもしれない。あと、今回は自分で焼いて自分で食べるだけなので全ての工程を菜箸で済ませたけれど、挟んだところ全部に箸の跡がつくので、見た目を気にしたい場合はフライ返しや平べったいトングを使うのがベターだと思う。
もし再び“薄い”芋羊羹に当たったらまたバター焼きするかもしれないけれど、それ以前に「焼かなくても美味しい芋羊羹が食べたい」という気持ちが強くなった。舟和かしら……。