この生活に名前は付くのか

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2021年10月12日

「手塚治虫先生の『火の鳥』を時系列順に読むとすごい」とTwitterで話題になっていた(けれど元ツイは消してしまわれた模様)。私も以前やってみたことがあるけれど、本当にオススメ。以下、未読の方or時系列順は未体験の方向けに軽くプレゼン。

 

『火の鳥』には「同じタイトル(○○編)で別の雑誌に載った別の内容の未完の作品」や「番外編と銘打たれているわけではないけれど事実上の別枠扱いの作品」などがいくつかあるけれど、ひとまず現時点でメインとされている12編を押さえるところからはじめれば間違いない。メイン12編は全集やKindleの全巻セットなどですぐ手に入れられる。図書館/図書室にも高確率で置いてあると思われる。

で、手塚先生が最初から意図的に「すごく過去→すごく未来→とても過去→とても未来→わりと過去→わりと未来……」という並びになるように描かれたので、本に収録されている順番通りに読むとストーリー上の時間が行ったり戻ったりで飛び飛びになっている。しかし、敢えてそうなっているわけで、そこは汲むべきだと思うので、まず1周目は収録順そのままで読んでみて頂きたい。

そして、過去から未来に向かっていく形でメイン12編を並べ替えてみると

黎明編→ヤマト編→鳳凰編→羽衣編→乱世編→異形編→太陽編→生命編→望郷編→復活編→宇宙編→未来編

となるので、2周目以降にこの順番でお試し頂きたい所存。(※先に収録順そのままで読んでから時系列順で読み直すという点に意義がある)

最初の黎明編以外は全シャッフルしているはずなのに、もう、すごい。すごすぎて脳が焼けそうになるし、発表されたのが1954年〜1988年の間であるという事実を思い出しては言葉を失う。『火の鳥』を読んで筆を折ったクリエイター(もしくはその卵)もたくさんいるのではないだろうか。今からでも遅くないので、是非。

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