この生活に名前は付くのか

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2021年9月26日

ライブを観に行ってきた。個人的には、今年初。昨年末以来なので、丸9ヶ月ぶり。世情・自分の状況・客層などなどを考慮したうえで参加を決めた。

会場は下北沢SPREAD。オープンのまさにその時に流行り病が直撃してしまった悲劇のハコ。まさかauショップの地下にこんなオシャレ空間が広がっているとは。表通り側から入口が全く見えないのもなかなかに粋。メインはクラブだと思うけれど、色々な使いかたができそうな感じ。良いところだった。

今日のイベントはRyo OkadaさんとNaoki Nomotoさんの共同企画『binomial』の3回目。おふたりで企画しているのでbinomialという、とても良いタイトル。「実験音楽室」と銘打っている通りの内容だけれども、毎回DJさんが入っており、今日はついにレーザーも放たれ、よくある即興のイベントとは少し違う趣。

 
 
 
 
 
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最初はRyo Okadaさん。本日唯一のソロアクト。かまどうま(※グループ名)の先日の配信で捉えきれなかった新機材(26kg)の威力を開始数分で理解した。たしかに今まで出ていなかった範囲の音が出ていて、岡田さんととても相性が良い。さらに、演奏そのものもパワーアップしていた。まるで、ギターとエフェクター類だけで1本の長編実写映画を作っているよう。最後のほうは座ったまま大暴れなさっており、気がついたらムスタング(ギター)が床に寝ていたりしたけれど、そのお姿もまた美しかった。

続いてNaoki NomotoさんMitsuhisa Sakaguchiさんデュオ。野本さんはライブコーディング(+モジュラー)、坂口さんはキーボード(+シンセ?)で真っ向からぶつかる異種格闘技戦。圧がすごい。もう「つよい」という感想しか出てこない。個人的に「一度でいいから野本さんがライブコーディングしているのを斜め後ろから凝視したい」と思っていたところ、今日たまたまベストポジションに椅子があったので、念願の配置で拝見した。最高だった。(余談:実は坂口さんの演奏を生で拝見したのはMACHINE AND THE SYNERGETIC NUTS以来。たぶん8年くらい前……)

ラスト、Masahiro TobitaさんKoki Miyabeさんデュオ。ex. envyの飛田さんとENDONの宮部さんによるギター2本の即興。静かで穏やかで荘厳。荒野の中を1本だけ通っているまっすぐな道をひたすら進んでいく光景、といった感じ。岡田さんソロが特異点で、野本さん坂口さんデュオが異種格闘技大会の決勝戦だとすれば、こちらはレジェンドたちによるエキシビジョンマッチ。見入ってしまった。

 

やはり大きい音を全身で浴びるのは最高だし、即興は1秒後のことすら読めないので楽しい。binomialシリーズは好きなのでまた開催して頂きたいし、色々な方に久々にお会いしてお話できて嬉しかった。

配信ライブも良いし、オンライン飲み会も良いし、SNS上での平和な交流も良いけれど、直接見て聞いて話して触れるのがいちばん良い、という事実はこの世の中でも変わらない。なので、私は、世情や自分の状況や客層などなどが許す限りは、これからもライブに行き続ける。

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