この生活に名前は付くのか

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2021年7月24日

スポーツそのものやアスリートにはもちろん罪はないけれど、今回ばかりは、正直なところ、どういう気持ちで見ていいものなのかわからない。ハッピーな大会だとはとても言えないし。

しかし、これも巡り合わせだと思い、Twitterのフォロワーさんの影響で、1種目だけちゃんと見てみた。男子の自転車のロードレース。Kraftwerkが好きなので、Tour De Franceの知識は少しだけあるけれど、レース本編を本格的に見るのははじめてだった。TV中継なし、ネットでの生配信も英語のみ、スタートからゴールまで6時間強、コース全長244km……というなかなかのストロングスタイルだったけれど、Twitterの自転車本気勢の皆様の解説を追いながら楽しく見られた。

スタート地点が武蔵野の森公園で、多摩の街を疾走しながら山梨方面に抜けて山を登って登って登って山中湖や富士山のあたりを通り御殿場まで行ってぐるっと回ってゴールが富士スピードウェイ、というコース。最初はツール・ド・多摩といった趣で、よくある東京郊外の風景の中を海外の一流選手が走っていくという、なかなかにシュールなビジュアルだった。大國魂神社の鳥居〜参道の途中までをコースに組み込もうと考えた運営の方はすごいと思ったし、OKした神社側の懐の広さもかなりすごい(「参道は神様の通り道だからNG」と言われてもおかしくないはず)。

撮影クルーが本場ヨーロッパからお越しの本気の皆様だったようで、カメラワークや空撮が見事だったし、山中湖のスワン遊覧船があんなにもフィーチャーされるとは思わなかった。

レース自体も面白かった。あくまでも個人種目とはいえ事実上の団体戦であり、チームの誰かを勝たせるために尊い犠牲になる選手がいたり、転んでもまた漕げばセーフなので服も体もボロボロになりながら戻ってきた選手がいたり。なかなかにすごい世界。

元々スポーツ観戦自体をあまりしないけれど、自転車ロードレースを見るのは楽しいかもしれないという発見があったので、状況はアレとはいえ、そこは良かったのかな、と思う。オススメしてくださったフォロワーさんに感謝。

これで満足したので、ここからは普段通りの「開会式は見るけれど競技の結果はニュースで把握する」というモードに戻ることになると思う。連休が終わったら普通にお仕事だし。

 

しかし、ツール・ド・多摩な光景を見ていたら、同じクラフトワークでもTour De FranceのほうではなくTEEのほうが頭をよぎったのは何故なのか……。

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