平沢師匠(=平沢進さん)の先週の有料ライブ配信のアーカイブが今日までだったので観た。宇宙初となる「NHKホールでチェーンソーを振り回す男」の勇姿をこの目に焼き付けた。そして、今後NHKホールに行ったり近くを通ったり紅白歌合戦の生中継を観たりする度に「ここで平沢師匠がチェーンソーを……」と思い浮かべてしまうことが確定した。
平沢師匠は元々“馬の骨”たちには優しいけれど、今回の配信ではその優しさが全編に渡り大いに滲み出ていたように見えた。チェーンソーのアレからのラストのアレはその象徴のようなものだと思う。でも、オープニングも、デストロイコーナーも、テスラコイルもチェーンソーも、馬骨各位の歓声は一切聞こえてこなくて、無観客配信なんだから当然とはいえ、なんだか少し切なかった。
ちょうどアーカイブを観はじめる直前に、平沢師匠がこんなTw(hz)をなさっていた。
6/20。天赦日と一粒万倍日が重なる類稀なる日にライブを設定する意欲とは何か。
— Susumu Hirasawa (@hirasawa) 2020年6月26日
何人かがこう問うている。
知るがよろしい。ライブ会場が望む日に押さえられる可能性は著しく低い。
物事が二転三転紆余曲折の末に偶然好機が舞い込む。これが黄金の10年周期というもの。
▲を切り裂き
— Susumu Hirasawa (@hirasawa) 2020年6月26日
同時に「始まりの幕を切る」
という儀式のために
類稀な良き日は予期せずやって来た。
さあ、人類よ、万倍返しだ。
このTw(hz)の時点でかっこよすぎて少し涙が出たし、これを踏まえてアーカイブを観たらさらに涙が出た。タービンが回るから大丈夫、からの、誰一人落とすな、からの、「さよなら それだけです」からの、チェーンソーからのあのエンディング。なんという強烈なメッセージ。
最近不本意ながらストレスがマッハすぎて処理に悩んでいたんだけれども、平沢師匠のおかげで、師匠が仰るところの「正気」の限りなく近くあたりまで戻ることができた。明日は引き続き平沢師匠の曲をひたすら聴いて正気を保とうと思う。
ちなみに、今回のライブ配信は360度カメラで録ったバージョンが存在しており(ライブ中に平沢師匠や会人さんたちが振り回したり背中に刺したりしていらした)、それはまた編集を経て後日有料公開予定とのこと。絶対観る。