更新。私のヒップホップ観が更新された時のお話とか。スモサはいいぞ!
しかし、このところ更新時間が遅くなってしまう事案が続いていて大変申し訳なく、どうにかしたいと思っている。どうにかする。次回は3月1日。
昨日ブッシュバッシュに来ていたPot-pourriのsawawoくんと、今日Twitter越しでEXTRUDERSの曲と音についてちょっとだけ話したんだけれども、如何せんちょっとだけだったので、こちらに現時点での自分の見解を長々と書いておく。
直近のEXTRUDERSというバンド(のライブ)のパブリックイメージといえば、青くて深くて静かでウィスパーボイスで独特の雰囲気があり曲間の拍手すら難しく唯一無二の存在感で……みたいな感じだと思うんだけれども、実のところ、彼らの曲自体はものすごくポップだったりする。同一メンバーの変名バンドでの活動を経てEXTRUDERSに戻った2011年以降に発表された曲が特にそうで、昨日(東京では)久々に演っていた『spacewalk 2』とか、『colors』とか、別のアルバムからなら『i wonder』とか『fushigina shishin』とか、そのあたりの曲を、敢えて上記の「EXTRUDERSのパブリックイメージ」を心の中で全部封印した状態で聴いてみて頂きたい。全部サブスクにあるので。
ね? びっくりするくらいキャッチーでポップでしょ??
鼻歌してみるとよくわかるし、もし他のバンドがカバーしたりしたら「エクストルーダーズってこんなにポップだったっけ?」と驚くことになると思う。
あのパブリックイメージには「アレンジ」と「音色」と「佇まい」という要素が大きく影響していると推測していて、それらはメンバーさんたちがじっくり練りに練って作り出したものなので、その点で観る人/聴く人に衝撃を与えているのは本当に良いことだと思っているんだけれども、その奥の奥のさらに奥、芯の部分にこの強烈なポップさが在るということも、もっと広く知られてもいいのではないかと常々思っている。
ちなみに、曲を作っている人と、あのウィスパーボイスの主は同一人物だったりする(b&vo鳥山さん)。サブスク解禁に際し彼が自ら書いた全曲解説は本当に面白いし、「なるほどそういうことか!」と腑に落ちたりもするので、是非とも読んでみて頂きたい。
あと、歌詞もすごいんだけど、そのあたりの話はまた機会があれば。